No.65(ヴァイキング) :
「ヴァイキングと英史スタートの関係とは?」
1016年イングランドがデーン人(ノルマン人の一派)の首長クヌートに征服され、
デーン朝が開かれたが、彼の死後、アングロ=サクソン朝が復活した。その王
朝を、ノルマンディー公国を建国したロロ(911年、西フランク王国内の諸侯国と
して)の子孫であるウィリアム(カペー朝のフランス王国内の諸侯)が、1066年
に滅ぼしてイングランドを征服し、ノルマン王朝を開いた。そして英王ウィリアム
1世となり、大陸から仏文化を取り入れることにより今のイギリスの歴史が本格
的にスタートした。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
「海賊」のイメージだけでは誤解してしまう、「ヴァイキング」の暮らしや歴史上の
役割を知ることにより、高い興味を持って意欲的に学習に望んでいる。
思考・判断:
クヌートの征服からノルマンディー公ウィリアムの征服までの、イングランド史の
展開について、アングロ=サクソン族の動向を見落とすことなく考察している。
また、「ノルマン=コンクェスト」の文化史上の意義について、的確に判断してい
る。
資料活用の技能・表現:
北欧を中心としたヨーロッパの地図上に、ノルマン人の移動と建国のルートを記
入することにより、「ヴァイキング」の果たした歴史的な役割の大きさを実感する。
知識・理解:
西ゲルマン族のアングロ=サクソン族の七王国建国によって基礎づけられたイ
ギリス史が、北ゲルマン族の「ノルマン=コンクェスト」によって本格的に始まる
ことについて、基本的な知識を身につけている。